久しぶりの更新。
というわけで上田編(?)を終え、次の目的地の長野へ。
『五明館(ごめいかん)は私の定宿となってしまうほど清潔で食事がうまくて、人懐かしげな宿で、この五明館が経営している銀扇寮(ぎんせんりょう)で食べさせるものはみんなうまい。』
この「五明館」、池波先生が長野に滞在する時には、必ず宿泊したというほど贔屓にしていた旅館らしいのですが、旅館業は数年前に廃業(長野五輪と長野新幹線開通の乱開発で廃業した老舗旅館は意外と多いそうです・・・)して、今はレストランのみの営業になっております。
その格式あるドアを開けて店に入ると、執事然としたマギー司郎似の初老の男性(おそらく社長本人)が出迎えてくれて、ここしばらく上田の無愛想な店員ばかり見てきたせいもあるのですが、歴史ある名店らしい丁重な対応に感動すら覚えました。
やはり、これが本来あるべき姿だよなぁ・・・。
客層も、店に合った品の良い年配のご夫婦が多かったかな?
今回は池波先生がお気に入りだったというカレー(1,200円)を食しましたが、カレー専門店とはまた違う洋食屋さんの上品なカレー(キーマカレー風)に大満足。
会計の際に池波正太郎ゆかりの店巡りをしていることを伝えると、『先生はフルコース食べられた後に、先ほどのカレーを召し上がったんですよ。』と、いたずらっぽい笑顔で話されたのが印象的でした。
雰囲気や味付けは最近の若者向けではないかもしればせんが、また利用したいと思わせる料理にサービス。広い年代にお勧めしたいお店ですね。
PR