昨晩0時頃の為替の動き。
いやぁ、笑った笑った・・・じゃなくて、冷水を浴びせられた気分でしたよ・・・。
それ相応の損失は出ましたが、ピンチはチャンス。
急落のあとは反発しやすく、昨年からの流れである程度の底値も読めるので、こんな時は逆張りのチャンス!・・・あっさりと昨年の最安値を更新しやがりましたが・・・、まぁ、プラマイ・ゼロということで。
それにしても今回の大暴落の原因が、ロンドンフィキシング(※1)に円が買われるという風説が流布して一斉に円の買戻し、円キャリー(※2)が手仕舞いされたというのだから、笑うに笑えません。
たったそれだけの理由で、ここまで相場を動かせる連中が無責任に動いているのだから、そりゃ100年に1度の経済危機にもなるってものです・・・。
これがさらに狭い株式市場なんかだと、あからさまに相場を操作されるのが困ったものです・・・。
※1 ロンドンフィキシング
日本の仲値公示みたいなもので、金などの価格や投信設定がされ大口顧客の取引が出やすい。というか暴落しやすい。
ロンドン時間の16:00。(日本時間で冬は1:00)
※2 円キャリー取引
円資金を借り入れて、外国通貨や外国通貨建ての株式等の取引を行うこと。
そんなことをして何になるのか?
低金利の通貨で、より高金利の通貨や金融商品を運用することにより、その金利差を儲けることができます。
具体的には、政策金利1%の通貨を売って3%の通貨を買ったとすれば、その差額の2%の”利ざや”を稼ぐことができ、結果、長いことゼロ金利政策を行い、ゼロ金利を解除したあとも0.5%(現在0.1%)という超低金利の日本円は、内外の投資家から格好の的にされてしまい、不当に売られて円安にされていたわけです。
もちろん、安い通貨で高い通貨圏と取引をすれば、金利以外に為替差益も得られます。
では、なぜ急に円高が進んだのか?
円が強いことは良いことだとか言った”自称”経済通の首相がおりましたが、実情はそんな簡単なことではありません。
多くの投資家は、安い円資金を借り入れて投資をしているわけです。
しかし円高が進んでしまうと、今度は為替差”損”が拡大してしまいます。(1ドル100円→1ドル89円なら11円の損失)
そこで為替差損を拡大させないために慌てて取引を解消(手仕舞い)しようと円が買い戻され、さらに円高が進行する。
しかもサブプライムショックの影響が(比較的)少ない日本の通貨は、今度は安全牌としての人気が高まり、有事の逃げ道として買われるようになる・・・。
これが今回の急激な円高の正体なわけで、その原因を作ったのは・・・。PR