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すてねこ日記

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 寒い!
 冬ジャケをクリーニングに出した途端にこれだよ。

 まぁそれはともかく、米国発の不良資産買い取り策が予想以上に評価されたらしく、今日の市場は私の苦手なご祝儀相場というかお祭り相場となっておりましたが、肝心の不良債権買い取り策に関しては、正直「アメリカ終わったな」とか思っております。
 「終わった」というのは、米国が破綻するとか、これ以上の金融危機を誘発するとかいう意味ではなく、「倫理的に」という意味で。

 今回のプランは債権や証券等の不良資産を官民が共同出資して買い取るという内容のものですが、問題はそのシステム。このプランを成功させるためにはヘッジファンド等の民間投資家の出資が不可欠なため、『確実に儲かる投資話』になってしまっているのです。
 内容は非常に複雑なので簡単に、端的に解説させていただきますと、政府からの出資と米連邦準備理事会や米連邦預金保険公社の保障や融資により、民間投資家は本来の額面の数%程度の出資で債権等を購入することができるというシステムなんですが、今回注目されたのは、もし損失が出た場合でも民間投資家は最初に出資した金額以上の損失が免除されるという点。

 つまり、最大で1兆ドル(どこの国家予算ですか・・・)の血税で、巨額の利益をむさぼった挙句に勝手に破綻した金融機関の不良資産を処理し、さらには今回の金融危機を引き起こし市場を混乱させた一因でもあるヘッジファンドをさらに儲けさせるためのプランなわけです。
 これ、過去に国民の反発を受けて廃案になった金融機関の救済策を、難解なシステムに焼き直しただけなんですよね・・・。

 まぁ、これが今後どのような効果をもたらすのかは判りませんが、おそらくは成功するとは思いますが、自業自得で破綻した企業や金融機関に甘すぎる感は否めません・・・。

 あ、でもその金融商品、日本でも買えるのならちょっと欲しいですね。
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